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Ryzen 5000 シリーズな PC を自作した

以前から AMD Ryzen がすごいぞというのを小耳にはさんでいたのと、2017年(ちょうど4年くらい前)に買った ThinkPad T460s もパフォーマンス的に微妙な感じになっていたので Ryzen な PC を作ってみることにした。昨年末くらいから 5000 シリーズの動向が気になっていたが、品薄だったということもありちょっと様子を見ていた。ちなみにゼロからPCを組み立てるのは初めて。

速いパソコンとしてのゲーミング PC という感じで、PC ゲームはほとんどやらないが、Ryzen 速いらしいので使ってみたいというのが一番。PC ゲームは数本(Watch Dogs シリーズとか)持っているので、それができれば良いかという感じ。あとは重たい写真と動画の編集もやりたい。重たいソフトウェアのビルドはそんなにやらないけど、bundle install とか pip install -r requirements.txt が爆速になると嬉しい。

フォームファクターは Micro ATX で。できればコンパクトに収めたかったが、場所に困っているわけでもないので ATX でもよかったかもしれない。まあ最終的に収まったから良い。もともと派手なのは好きなので、ついでで LED でピカピカ光らせることにした。

CPU: AMD Ryzen 7 5800X

Zen 3 アーキテクチャでは L3 キャッシュが8コアで共有されるようになったという記事を読んだので、買うなら6コアの 5600X か8コアの 5800X と考えていた。Ryzen 9 買っても使い切れなさそうだし。品薄と聞いていたが、期待せずに近所のPCショップに様子を見に行ったところ 5800X が積まれていたので買っちゃった。

発熱がヤバいという話と、昔から水冷に興味があったので CPU クーラーは簡易水冷にしてみた。Cooler Master ML240L RGB V2 (240mm) 。ケースの天井にラジエーターを付けている。

マザーボード: ASUS TUF GAMING B550M-PLUS

マザーボード選ぶうえで考えたのはチップセットを B550 にするか、より新しい X570 にするか。せっかく新しく作る && Ryzen 5000 シリーズなので PCIe 4.0 対応のマザボが良いなと考えていた。となると X570 なのか?と思ったが、B550 でも M.2 SSD の1スロットだけ PCIe 4.0 対応している製品がけっこうあった。ASUS もしくは ASRock のマザボの評判が良いと聞いていたので、その辺で探してみることにした。選んだマザボのポイントは以下。

  • BIOS Flashback 機能が付いている
  • PCIe 4.0 対応(特に M.2 SSD
  • USB 3.1 Gen 2 (Type-C) ポートがある(背面だが...)
  • X570 と比べて安い

BIOS Flashback は、ASUS の一部のマザボについている USB メモリを使って BIOS の更新ができる機能のことである。Ryzen 5000 シリーズ CPU を使うために BIOS の更新が必要になる場合があり、かつ購入時にどのバージョンの BIOS がインストールされているかは不明である。しかし BIOS の更新には CPU が必要で、手元に Ryzen 5000 シリーズの CPU しかないと詰む。

もともとは ASUS Prime B550M-K を購入していたが、この点が非常に不安であり、一度組んでから返品とかはだいぶつらいので、BIOS Flashback 機能が付いている TUF GAMING B550M-PLUS にした。手元のマザボにインストールされていた BIOS のバージョンは不明だったが、BIOS Flashback で最新版に更新しないと起動させることができなかったので、この判断は大正解だった。

メモリ: Crucial Ballistix RGB 3200 MHz DDR4

16GBx2 枚で 32 GB。調子に乗って無駄に光るメモリモジュールを適当に選んだら、ケース内でラジエーター用ファンと干渉してしまうことがわかり、一度返品することになった... 半導体不足のせいか、結構値段が上がっており、選択肢も少なかった。周波数は 3200 MHz とあるが、XMP プロファイルを読み込まないと 2,666 MHz で動いているようだ。XMP とかメモリタイミングなどについては今回知った。この記事が大変詳しい - 見れば全部わかるDDR4メモリ完全ガイド、規格からレイテンシ、本当の速さまで再確認

グラボ: MSI GeForce RTX 2080 SUPER

RTX 3080 を購入して、2080 を余らせている(!?) 大学の同級生から破格で融通してもらった。大変助かった。めちゃくちゃデカい。重たい。宝の持ち腐れ感があるので、しっかりゲームなどしていきたいと思う。

もともとゲーム用途ではないので、適当なそこそこレベルのグラボにしようと考えいた。ただ、タイミング的に RTX 3060 が出るところで、MSRP $329 だし、じゃあ RTX 3060 出るまでちょっとだけ待つかということにした。が、RTX 3060 に限らず、ご存じの通り世界的に品薄?状態で、いつ在庫が戻るかも期待できないので、とりあえずで GTX 1030 を買う覚悟まで決めていた。

SSD: Samsung 980 PRO 1TB.

PCIe 4.0 対応なのでシーケンシャルリードが 7,000 MB/s まで出る。

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ケース: Cooler Master Q300L

人気がある製品なら安くても信頼性が期待できるだろうということで。ケースファンはCPUクーラーを先に選んでいたこともあり、Cooler Master でそろえた(Cooler Master SickleFlow 120 x3)。グラボにアドレサブルRGB用の端子があるので、そこにつなぐことでLEDのコントロールができる。

OS: Windows 10 Pro

Windows 10 Pro. リモートデスクトップ接続をたくさん使う予定だったので Pro が必要だった。これまでメインで使っていた ThinkPadシンクライアント的に使って、RDP で入って作業するのを想定して。この記事もそうやって書いてる。あとは Hyper-V が使えると WSL2 とか、他の仮想マシンを実行するときにらくちん?(Home でも WSL2 できたと思うが)。

WSL2 と Linux デュアルブートで迷っていたが、WSL2 がいい感じなので使ってみている。


とりあえず最終的にちゃんと動いてよかったが、リサーチとか結構めんどくさい、組み立ても時間がかかったので、体験としては微妙だったかも。マシンのパフォーマンスには大変満足している。次回はソフトウェア編?を書く。